2023

2023年は色々と大変な年でした。

当たり年と言うべきか、思いがけないことが多々起こり、風情に気を寄せる間もない一年でした。

フレスコ画の方は空手の稽古日以外の日は、時間を作って研究をしている。

絵を描くだけなのに研究?と思われるのが当然だが、フレスコ画の場合他の絵画技法と異なり石灰の性質をよく理解しなくてはならない。

個人的に思うのだが、一般的なフレスコ画はさほど難しい技法ではない。石灰に砂を混ぜて水で練り、下地に鏝で塗って表面の水分が引くとともに二酸化炭素による表面の炭酸化が進むことで水分を吸収するようになり、水溶きの顔料が表面に付着することによって定着して描ける。

色々独自で研究しているうちにわかったことだが、(専門的な話)炭酸化した表面は数ミクロンの薄膜のカルサイト結晶に守られている。絵筆で描くときにその表面が僅かに水や筆で削られて石灰や石灰水と顔料が交じり合い、顔料が一旦表面に仮定着する。

表面上の水分は一旦下地の方へ吸収される事により、顔料中の石灰は未反応の炭酸化になる為にドライアウトとなる。そして、その後の下地からの水蒸気と未反応の石灰がゆっくりと炭酸化して顔料が定着する。使用している顔料が土類系だと非晶質シリカ成分と石灰がポゾラン反応をおこし一層硬い表面が形成される。

昔からフレスコ描写面の、例えばマリア像の顔だけひび割れが生じないとかのミステリアスな話があるが、おそらくこの反応も関係しているのだと思う。緻密に描かれて空隙が極端に無いのも原因かな。(こんな化学分析をしては、夢や神の存在が壊れると思うが・・・)( ・∇・)t

僕が以前より実験に実験を重ねて試みていることは、描画面に分厚いカルサイト結晶を作ることです。

2年程前のブログに「大体出来た」と書いたが、そうでもなかった。

20~30回同じ条件で描いて1回成功すればよいほう・・四季の内で秋から冬にかけてに成功率が高く(湿度や気温)これでは本作を描いても納得がいかなく失敗に終わるだろう。

フレスコ画を何枚も過去に描いたが、色の美を追求しようとするとどうしても分厚いカルサイトが必要不可欠になる。

ニスや定着剤を塗れば事は解決の様に思えるが、フレスコ画特有の色ではなくなるし、数年後には剥落する。そういった偽の技法は個人的にはよいと思わない。

たまたま成功したのではなく、どの様な手段で成功へと繋げるかを逆算思考で分析して検証しなくてはと思う。

つい最近分かったことだが、カルサイト結晶が形成されるメカニズムがようやく理解できました。高い確率で成功している。

ただ、結晶面下の色が乾燥後に若干白みを帯びてしまうので、それが少なくなるように今は研究している。

もうしばらくかかると思う。

・・

を見るのが好きで、、夜空の星を見ていると圧倒される程のロマンを感じる。人は宇宙の一部だなと。

都会を離れてもっともっとネオンの届かない深い自然の山中で、無数の流れ星や降り注ぐ星を眺めていたい、が、なかなかそうもいかない。・・・いつかできるかな・・

六月ごろに仕事で開発した装置の立ち上げで北海道の芦別に行ってきた。

星降る町で有名らしく。泊まったホテルの露天風呂から星を1時間くらい見上げていた。

圧巻だった。。

あれが北斗七星で北極星・・古代の人々はこの星を眺めて自然と一体になって生活していたんだなと思った。

遥か昔から何も変わっていない景色が夜空の星だなと。

星降る夜空を眺めていると、なんて言葉で表現したら良いか当惑を覚える。きっと詩人ならできるんだろうな。。。

言葉で表現し難い体感が記憶の深層に刻まれ、衝動がそのフィルターを通った瞬間‥ 作品に現れるのが芸術なんだろう。  

なんてことを想いながら時間と共にゆっくりと移りゆく星たちに身を乗せながら観ていた。

揺らめく思い出もつかの間で、飛行機かホテルでだろうか、家に帰って二日後に初のコロナ感染が分かりさあ大変。熱は3日ほどで引いたのだが、味覚が変でミント飴とコーヒーの味が変・・5日ほど続いて、倦怠感は一か月程・・・

仕事でとても疲弊していたのでその隙を突かれたのだと思った。

・・

空手道の方は、4月に日本空手協会の神奈川県大会、11月に熟練者全国大会、共に型、組手に出場。

神奈川県大会は一般の部で、18歳以上の部である。型も組手もベスト16。

組手の対戦相手は初戦(2-1)、2回戦(2-0)、3回戦(1-2)全て大学生で、マジですかって。。大学の空手部は毎日稽古してるし、対戦相手としてはキツイ。。   3回戦は勝てない試合ではなかったが、気持ち負けしたと反省。

対戦後に戦った大学生と会話した。 年齢を聞いたら21歳と返答で、何歳に見えるって聞いたら、『ぶっちゃけていいですか?32歳に見えます』、47だよって言ったら『親と変わらない』って呟いて俯いてた。  良い子だなと思った!(Q_O)/

型は選定型の燕飛で最後の後方回転飛び手刀受けの着地が失敗。。(/ _ ; )…

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熟練者全国大会は45歳から50歳の枠で出場。

組手は初戦敗退。これまた当たりが悪く、結構強い人にあたった。  そこそこ上位に行く予定を勝手に計画していたが残念。この年齢でこういう上手い人がいるのとは驚いた。

今大会が特別なのか、来年から始まる世界大会の選考会も兼ねての大会のようで、組手も型もやたら強い人が数人参加していた。

型は7位。

壮鎮の型で決めたつもりだったが、まだまだ未熟だったと大分反省。。。自惚も良いというか、これからどう正した型を果たして身につけられるのかと。。画像は壮鎮。

組手は大分勉強になった。

初戦の相手もそうだが、最後まで残っていた選手達は接近戦の攻防が長けていた。反省したので、すでに切り替えて、身につける稽古を始めた。

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2024年はどんな一年にしようかな。ゆーっくり考えてみましょうか。

空を見上げて、居心地の良い日常を。

良いお年を!

≪BOKUMO, MIAGERU-NYA≫

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  • Posted on 2023年12月31日 22:50
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1 comments
  • urara suzuki says:

    金井さんの作品見たいなぁ!と思って検索したらここに!お元気ですか?陶芸教室の講師をしていたものです。今は自分のアトリエで子供たちのアトリエ講師をしております。また金井さんの作品楽しみにしています!

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