2021年ももうすぐ幕が閉じて2022年になる
日本空手協会の稽古納めで、その場立ちによる1000本突き、1000本蹴り、指定型(平安初段・平安二段・平安三段・平安四段・平安五段・鉄騎初段)・選定型(抜塞大・慈恩・観空大・燕飛)を各10回ずつなので合計型100回を三時間程かけて行った。
先生方をはじめ、お子さんから年配の方々と一緒に、気合を入れての稽古納め。
辛い時こそ、弱気になりそうな時こそ、声で気合を入れて、気迫と気力を奮起させる。
そうすることによって何か、脳より分泌液が出るようになるんだろうね。体の痛みやだるさも消えて、集中力が研ぎ澄まされる。
翌日声はかすれるね。
そんな中、皆さん当然の如くかなりきつく大変だったと思うが、一団で頑張った。
一人では出来ないのが空手道。仲間との切磋琢磨の意識が、自分との戦いへと繋がる。
皆さんとっくに自身の限界を超えているのはわかっている。
”成らぬ堪忍するが堪忍”ともいうが、もう限界と思った時にそれでも我慢してこそ本当の忍耐がつくように思った。
普段とは異なることを締めくくりとして行うことで、木の年輪のように何か自身に刻めているような、そういう稽古納めでした。
その後 ・・・ 道着は 枕にされていた Yogibo でなくドギボー … zzz ;
フレスコ画は16年程前より独学で勉強して制作してきた。
漆喰(水酸化カルシウム・石灰)を鏝で塗って生乾きの状態の時に水溶きした顔料(色の粉)で描く技法。
他の絵画技法と異なるのは糊剤を使用しないこと。(有機物を含まない無機物で作られているため燃焼せず、保存状況によっては数千年劣化がない。)
では顔料はどのように定着するのか?
それは石灰は気硬性なので空気中の二酸化炭素に反応して硬化する。ちなみに身近なものでセメントや石膏は水で固まる水硬性である。
その二酸化炭素で硬化するときにカルサイト結晶と言う透明性の高い乳白色の結晶が、表面上に生成される。その薄膜内に顔料が閉じ込められるので絵として保護される。
ただ、フレスコ画のカルサイト結晶は通常、顔料粒子と並行して結合されるために、絵、色自体にはカルサイト結晶の光沢が微小なのが一般的である。
つまり、顔料の上にニスを塗ったような、カルサイト結晶による透明な光沢感はフレスコ画では至難である。僕の知っている限り聞いたことがない。
しかし、過去に何かの”偶然の産物”として、描いた絵の一部にポツリと光沢膜が生じるときがあり、これが絵の全体を覆うことが出来たならば顔料の色が一層引き立つと思った。
それからその”偶然の産物”の様々な可能性を考えて実験をしてきた。
キレート作用なのか、それとも他の気体の触媒による化学変化なのか、土類顔料や砂の非晶性シリカとの反応か・・・・・行った実験は1000回は超えていると思う。
実験後に、描いた表面の水分が乾燥しないと、カルサイト膜を確認できない為に成功か否かの判別は最低でも3日はかかる。
結果的には解明出来たのだが、ここまで辿りつく過程でいくつかの違う副産物的な技法もセレンディピティとして得た。
また、重量の点で油彩のキャンバスと比較されると、砂や石灰で制作するために重いのが欠点とはよく言われたが、それを克服して、薄くて軽くて割れにくい結晶構造の支持体に改良した。
これからこれらの技法を使って作品を作っていきたいと思っている。
写真でうまくカルサイト結晶の光沢を写せているかは微妙な気がするが、そのうち実物を見て戴けたらと思う。

